2020年映画公開!_名作「燃えよ剣」って?

平成最後の年にビッグニュースが飛び込んできました!

 

新作映画「燃えよ剣」、2020年公開!!!!!

 

知った時は本当に驚きました!
まさか新作の燃えよ剣が観れる時が来るなんて…!

 

主演は岡田純一さん
近藤勇役に鈴木亮平さん
沖田総司役に山田涼介さん
芹沢鴨役に伊藤英明さん

 

いやあ、豪華俳優陣ですね。
岡田准一さんが演じる土方歳三、これはとても楽しみです。
やっぱり歳さんは男前の役者さんに演じてもらいたいですしね!笑

 

そして沖田総司役の山田涼介さん。
少し洋風の顔立ちの印象があるので時代劇での想像が出来ないのですが、
この配役は原作での沖田総司を意識しているのかな、と思いました。


「燃えよ剣」で沖田総司=色白の美剣士というイメージが広がったので…笑


実際に沖田総司が美剣士だったという証言はないですが、近年では逆に「美剣士じゃなくて不細工」と声高々に言う人もいますよね。
さすがにそれは極端すぎるのでは!?と思いますが…

沖田総司の容姿に関しても近々別の記事でまとめるつもりです。


が、ここでも彼の名誉の為に言っておきます!笑


イケメンではなくても愛嬌のある顔立ちで女性からの人気もあったようですよ!

 

 2019/3/17追記 

 沖田総司の容姿についてまとめました

沖田総司はイケメンじゃないけどモテた!?証言から実像に迫る! - 壬生狼の夢

 

 

そして鈴木亮平さんや伊藤英明さんといった実力派の役者陣。これは期待できます!


何より監督・原田眞人さんのコメントの熱意が凄い!!
新選組やこの映画にかける思いがひしひしと伝わってきます…!


監督はコメントの中で新選組の隊服への言及もされていますね。


新選組は有名な「だんだら」模様の浅葱色の羽織をあまり着ておらず、実際は黒羽織が多かったとも言われています。

監督はこちらの史実を重視しているようですので、この映画では黒服の新選組が見れるかも…!?

※ただし隊服は全く使用されなかったということでもなく、羽織を着ていると顔が効くので着用する者もいたり絵画にだんだら羽織を着ている新選組隊士が描かれたりもしています。
土方さんや沖田さんはあまり着用しなかったようですね。

 

とにもかくにも私は2020年の公開が待ち遠しいのですが、
そもそも「燃えよ剣」って何?という方もいるかもしれません。
山田涼介さんファンの私の友人は歴史は一番興味がないジャンルだと言っていました(笑)。

 

そんな方でも2020年の公開までに「これだけ知っていれば大丈夫」な知識をお教えします!


事前知識があるのと無いのとでは映画への理解もきっと違う!
私の友人のように歴史に興味が無い方でも、少しでも知識を身に着ければ
推しが出ていないシーンも退屈せずに楽しめるはずです!笑
 

原作「燃えよ剣」って?

 「坂の上の雲」や「竜馬がゆく」など数々の名作で知られる司馬遼太郎の長編小説で、週刊文春にて1962(昭和37)年11月から1964年(昭和39)年3月にかけて連載されました。単行本は上下巻で発行され、土方歳三を主人公として彼の生涯が描かれています。

上巻は多摩で家業の「石田散薬」という薬屋を手伝う姿や宮司の娘「佐絵」との関係、そして京都で新選組を結成し鬼副長として組織を大きくしていく様子が描かれています。

下巻では肩を負傷した近藤勇に代わり新選組を率いていきますが、沖田総司が肺結核により戦線離脱、永倉新八や原田左之助は脱退、近藤勇も板橋で斬首されます。


その後土方は各地を転戦し、洋式軍隊を率いる姿や京都で出会った「お雪」との恋愛模様、そして箱館戦争での彼の最期までが描かれています。

 

今までにも実写化されてる?

「燃えよ剣」の人気は高く、映画やドラマなどこれまでに何度も実写化されています。

 

映画
1966年11月12日公開
松竹系 「燃えよ剣」
土方歳三:栗塚旭
近藤勇:和崎俊哉
沖田総司:石倉英彦
芹沢鴨:戸上城太郎

 

ドラマ
1966年1月14日-4月2日(全13回)
東京12チャンネル(現テレビ東京)
土方歳三:内田良平
近藤勇:小池朝雄
沖田総司:杉良太郎

 

1970年4月1日-9月23日(全26回)
NET(現テレビ朝日)
土方歳三:栗塚旭
近藤勇:舟橋元
沖田総司:島田順司
芹沢鴨:名和宏

 

1990年1月5日、6日(前後2回)
テレビ東京
土方歳三:役所広司
近藤勇:石立鉄男
沖田総司:辻輝猛
芹沢鴨:前田吟

 

舞台
2004年5月1日-27日
明治座にて上演
土方歳三:川上隆也
近藤勇:風間杜夫
沖田総司:葛山信吾

 

また、ヒロインの「お雪」を題材とした「燃えよ剣~土方歳三に愛された女、お雪」が2013年5月-7月に十朱幸代さんの一人芝居で上演されました。

 

実写化で特に有名なのは1970年版のドラマですね。
主演の栗塚旭さんや舟橋元さん、島田順司さんといったキャストは同じく司馬遼太郎の「新選組血風録」をドラマ化した際もそれぞれ同じ役を演じられています。

 

土方歳三って?

土方歳三は天保6(1835)年、武蔵国多摩郡石田村に10人兄弟の末っ子として生まれました。
幼い頃はイタズラ好きで、触ると痛いイバラのような少年という意味から「バラがキ」とも呼ばれていましたが、農民であった彼は

「我、壮年武人と成りて、天下に名を上げん」
と言って矢竹を植えたと伝わっています (その時植えた矢竹は彼の生家に現存しています)。


奉公に出ては問題を起こし帰ってきたという説もあります3が、その見た目は地元でも評判の美男子だったそうです。


家業の薬屋を手伝うようになった彼は薬を売り歩く先々の道場で試合をして剣術を磨きます。

義兄の佐藤彦五郎の自宅には道場があり、試衛館の天然理心流が出稽古などもしていました。土方歳三はそこで後の新選組局長・近藤勇とも出会い、安政6(1859)年に正式に天然理心流に入門します

 

天然理心流の試衛館道場は田舎道場ながら沖田総司や永倉新八といった剣豪が揃っていました。

文久3(1863)年2月、江戸幕府の第14代将軍・徳川家茂が京都へ赴くにあたり、将軍警護の為に「浪士組」として身分を問わず浪士が募集されます。

試衛館の面々も浪士組に参加して京へ旅立ちました

 

しかし浪士組は清河八郎という男が幕府ではなく朝廷の為に働こうと集めたものでした。
焦った幕府はとりあえず京の都から遠ざけようと、浪士組へ江戸で活動するようにと命じます。


しかし清河の行動に対し、将軍警護の為に京へやって来たのに、まだ何の働きもせずに江戸へは帰れない!!
と反発したのが土方歳三を含む近藤勇や沖田総司ら試衛館の面々と、同じく浪士組に参加していた芹沢鴨など一部の浪士たちでした。


江戸へ戻る浪士組と別れ京に留まった土方たちは、京都守護職を任じられていた会津藩の預かり部隊となり、宿泊していた壬生の地名から「壬生浪士組」と名乗って市中の巡察などを行います。


その後、幕府を倒そうとする長州藩士たちの行動は過激さを増した為、長州藩らを京から一掃する「八月十八日の政変」が起こります。
その戦いでの壬生浪士組の活躍が評価され、会津藩より

新選組という名を頂戴しました。

 

土方歳三は新選組の副長として、局長の近藤勇の右腕として働きます。

 

土方は士道に背くことや勝手な金策、脱退などを禁じ、それらを破った者は例外なく切腹という厳しい掟を作りました。
仲間であっても容赦なく粛清する冷酷さから「鬼の副長」とも呼ばれていたといいます。
しかし地元では、京での土方の噂を聞いても「あんなに優しい男がなあ」と信じない人もいたそうです。

 

そして新選組は活動の中で

「長州の浪士たちが京の市中に火を放ち、その混乱に乗じて御所の天皇を長州へ拉致し、さらに御所に駆け付けるであろう一ツ橋慶喜(後の徳川慶喜)と会津藩主の松平容保を始末する」
という計画を入手します。

 

その計画を未然に防ぐ為に長州の浪士たちの密会に踏み込み、激闘を繰り広げたのが池田屋事件です。


この事件によって新選組は一気にその名を全国へ轟かせますが、同時に長州からは憎まれる存在となっていきます。

 

天皇のいる御所を攻撃するなどして一度は「朝敵(朝廷の敵)」とされた長州でしたが、
もともと幕府側についていた薩摩藩と手を結びます。
やがて幕府の情勢は悪化していき、遂に慶応3年に大政奉還が行われ、政権が幕府から朝廷へ返上されました。

 

政権は返上しても多少は政治に携わろうとしていた徳川慶喜ですが、徹底的に幕府を排除したい討幕派による「王政復古の大号令」で官位や領地の返上を求められました。

 

しかも西郷隆盛は、志士たちに江戸で暴れまわることを命じ、彼らは強盗や放火を繰り返します。長屋の住民まで焼け出され、乱暴されるなど酷い有様でした。

こうして西郷は幕府から攻撃をしかけてくることを待ったのです。

 

これに対し幕府側の人々は当然怒り、遂に新政府軍との戦が始まります。
このときの鳥羽・伏見の戦いから始まった明治2年の箱館戦争までの一連の戦が戊辰戦争です。

 

兵士の数では圧倒的に有利だった幕府軍ですが、長州や薩摩の近代兵器の前に苦戦を強いられます。
そして長州や薩摩ら新政府軍に錦の御旗が翻り、かつて天皇の御所を長州から守った新選組ら幕府軍は「朝敵」とされてしまったのです。


やむなく新選組は京を去り江戸へ帰還。既に肺結核の病に倒れていた沖田総司はここで新選組から離れ療養します。

 

戦死者が増える中、不利な戦況で脱走する者も相次ぎ、浪士組として共に京に上った永倉新八や原田左之助も局長の近藤勇に反発し脱退してしまいます。
試衛館時代からの仲間は病床の沖田総司を除いて近藤勇と土方歳三だけになっていました。

しかしその近藤も流山の陣にて新政府軍に囲まれ投降し、板橋にて斬首となりました。
同じ年の5月に沖田総司も肺結核にてこの世を去りました。

 

江戸以来の仲間を失い、一人で新選組を率いていた土方歳三はその後も戦を重ね、
洋式軍隊の指揮官としての才能も発揮します。
京で鬼副長と呼ばれていた頃とは変わり、慈母のようだと評されるほど優しかったといいます。


しかし明治2年5月11日、箱館での新政府軍の一斉攻撃の際、馬上で腹部に銃弾を受け落馬。
盟友・近藤勇と同じ35歳で激動の人生を終えました。


彼が亡くなった後、多くの犠牲者を出した戊辰戦争は終結しました。

 

土方歳三は京でも女性にモテていたようですが、生涯独身を貫いています。
また、俳句が趣味でしたが恋や風景を詠んだ句が多く、ロマンチストな一面も窺えます。

 

彼の亡骸は新政府軍に見つからないよう密かに埋葬され、その後も改葬を重ねた為、
現在もどこに埋葬されたのか分かっていません。
彼の故郷である現在の日野市には彼の墓がありますが、遺骨はなく、箱館の土を持ち帰り埋めたとのことです。

 

「燃えよ剣」は史実?

 フィクションも多く含まれています。


土方歳三や新選組隊士などは実際の人物ですが、「佐絵」や「お雪」といったヒロイン、そして江戸以来の土方の因縁の相手として描かれる七里はオリジナルの登場人物です。

 

歴史上の戦争や事件は基本的には史実であり、それ以外の恋愛模様や日常の出来事、人物像は物語として面白くするための脚色があるとの認識で作品を楽しむと良いと思います。

 

まとめ

 幕末は政治背景など非常に複雑で、難しく感じる部分もあるかもしれません。


しかし基本的には土方歳三の生涯を描いた作品ですので、彼の人物像だけで十分に楽しめる作品です。
土方以外の登場人物もそれぞれが魅力的で存在感があります。

 

映画化という点ではなんと54年ぶり。


新しい「燃えよ剣」はどのような演出になるのでしょうか。

そしてキャストの熱演もとても楽しみです。


ちなみに…
更に予備知識を得て劇場に行きたい方はぜひ原作を読んでみてください。
活字は苦手…という方は、私のおすすめ1970年版「燃えよ剣」はDVD化もされています♪